PRしたいことをニュースに変えるポイント

2017-06-22

 

企業からメディアにニュース提供するアイデアを求められます。
企業が期待しているのは商品やサービスがそのまま記事や放送されること。
企業がPRしたいことがそのままメディアの記者が求めている「情報提供」にならず、
新聞記事やテレビ放送に結び付かないことが多いのです。

 

少し論点を整理して、問題点を見てみましょう。

 

この商品はこんなに性能が良い…ではなく

 

 

企業がPRしたいことにありがちな話がこれです。
・この商品はこんなに性能が良い
・この商品にはこんな特長(特徴)がある
・多くの人に受け入れられている

 

 

これは企業側(会社側)の視点で、メディア(マスコミ)の視点ではありません。
ボタンの掛け違いというか、記者の心理を考えていないために起こるミスです。

 

企業の論理展開を整理します。
・この商品はすばらしい
・こんな人に愛されている、多くが利用している
・だから…マスコミはニュースにするべきだ

 

記者がニュースにしたいのは時代の変化

 

あなたが記者だとしたら、この論理展開とニュース性はあまり関係ない話だと理解できるはずです。
記者がニュースにする論理展開はこうです。

・時代は〇〇に動いている(あるいは向かっている)
・その象徴が〇〇の現象、あるいは商品に表れている
・人々(読者や視聴者)に今後、大きな影響を与えるかもしれないのでニュースにしよう

 

メディアごとにニュース選択の指向は違いますが、大ざっぱに書くとそういう流れです。
つまり、企業が最も押し出したいこと(売れるため、注目されるため)に声高にしたいポイントは、
記者がニュースにしたいこと(時代の変化や先端を示す)と大きく違っていることが分かります。

PR上手な企業もあります。大企業ではPR専門の広報部を持っています。
そこでは新聞への広告やテレビCMも請け負っていますが、
同時に「新聞やテレビのニュースとして取り上げてもらう動き」、つまりパブリシティも力を入れており、
広告やCMの場合と、パブリシティでは発信方法を変えるのが通常です。(兼ね備える場合もあります)

 

中小企業や零細企業は多額の広告費を掛けられません。
広告合戦になると資金力が豊富な大企業に負けてしまいます。
パブリシティ(ニュースにするための働きかけ)の力が大切になる、というのが私の考えです。

 

パブリシティを考える場合、つまり、新聞記事やテレビニュースにする前提で物事を進める場合、
相手(新聞記者やテレビ記者)の頭で考える必要があります。
新聞記者やテレビ記者に受け入れられない「押し出しばかりの情報」なら、
記者は「広告やCMとして社に言ってほしい」と考えるでしょう。

 

 

発想を転換してプレスリリースを書く

 

パブリシティには、発想の転換が必要なのです。

 

では、ニュースにする考え、発想の転換とはどうしたら良いのか。
先ほども書いたように、ニュースとは「時代の変化の象徴」ですから、
商品の良さや性能、効能をひたすら強調するのではなく、

・この商品(サービス)が誰に求められて
・どういう困りごとを解決して
・どんな生活を生み出していくのか

その物語というか、時代の変化を示す映像を、記者の頭に流す必要があります。

 

そうすると…プレスリリース(ニュースリリース)をどう書いたら良いのか、
商品開発の時点で何に気を付けたら良いのか、などが明確になります。

 

広告やCMと同じ感覚でプレスリリースを書き、メディアに送る。
これを繰り返す企業に、上手なパブリシティは期待できません。

 

元新聞記者、テレビ局デスク
メディアコンサルタント 荒川岳志

 

 

 

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