情報の中継役になる人を記者は大切にする

2017-11-20

 

新聞と通信社の記者は全国で約20,000人います。
日本新聞協会の調べによりますと、2017年は19,327人。
回答社数は97社でした。
2003年は21,311人。この10数年間で約2,000人少なくなったことが分かります。
2003年の回答社数は81社でしたから、1社当たりの記者数も減っています。

 

忙しい記者は「取材の効率化」を求める

 

1社の情報発信量は景気によって増減しますが、2003年とほぼ変わっていないでしょう。
つまり、記者一人が求められる記事数は増えているのです。

記者は昔より忙しくなり、取材の効率化を求める時代になりました。
今後も効率良い取材方法を模索していくでしょう。

 

 

私が新人記者時代は「記者は歩いてネタを探すものだ」と教えられました。
現在の記者はそうはいきません。
街を歩いて、変化を見つけ、聞き込みして、裏付け取材を行ってから報道する。これはまったく非効率です。

 

記者に頼られる「情報通」になる発想を

 

記者はいま、一度の外出で多くの情報を得なければなりません。
足を運ぶ先は「情報通」と呼ばれる人。
記者は取材対象に合わせて何人かの「情報通」とつながり、定期的に連絡を取っています。
私の時代から続く手法です。

 

 

「情報通」は当該の業界だけでなく、他の分野にも人脈を持っています。
取材の基になるヒントやエピソードを紹介してくれる人は、記者にとってありがたい存在です。
逆から見ると、その「情報通」を経由したニュースが多くなる弊害もありますが。

あなたはどこかの業界に属しているはずです。
あなたは普段、記者に対して自社のPRに懸命でしょう。
しかし、記者のメリットや立場、状況を考えてほしいのです。
あなたがもし、多くの業界の情報を持っていて、常にその情報が新鮮なものに置き換えられるなら、
記者にとってありがたい存在になり、記者から連絡が来る頻度が上がるはずです。

 

異業種のキーマンと「つながる」効果

 

「自社のことばかりメディアに伝えない」
あなたがそう決断すると、メディアの記者との関係は大きく変わるはずです。
このことは、著書「新聞に必ず取材されて記事になるたった一つの方法」でも書きました。
あなたが業界や地域の中継役、つまり「ハブ」になれば、あなた自身のPRもしやすくなると。

 

 

私はセミナーで「パブリシティが短視眼にならないように」と話します。
目先のPRだけに専念すると、記者はあなたから離れるのは当然。
会うたびにPRの話ばかり聞かされるのは、取材効率の妨げです。

 

そうではなく、記者が置かれた状況を理解した上で、自社以外の新鮮な情報を伝える人に。
あなたと会う時間が記者にとって濃密で有効であればあるほど、記者は足を運ぶでしょう。
この考え方、とても大切です。

 
あなたが企業の広報、あるいは官公庁の広報担当者だとしたら、
短視眼にならず、異業種や各団体のキーマン(情報通)とネットワークを築いてください。

 
中小企業経営者やNPOの中心人物も同じです。
仕事以外で各種団体のイベントに足を運ぶのも良いでしょう。
勤務時間以外ですから自ら楽しめるものを選択して、人生勉強だと思って。
他の業界と情報交換を繰り返すうち、あなたの周りに記者が集まって来るはずです。

 

元新聞記者、テレビ局デスク
メディアコンサルタント・荒川岳志

 

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