プレスリリースをマスコミに出す最適なタイミング

2017-03-16

 

プレスリリースをいつ出せばいいでしょうか、という質問をよく受けます。
マスコミにプレスリリースを出す機会はそう多くありません。
せっかく書いたのですから、最大の効果を出せるように、大きな記事になるように、
マスコミに示すタイミングも大切にしてください。
私が新聞記者とテレビ局デスクを合わせて21年間勤めた経験で答えます。

 

2週前の木曜日までに出す

 

プレスリリースは取材してもらいたい日の2週間前の木曜日までに出す。

 

理由は、新聞やテレビ局の内部で行う「報道部会」を考えてのこと。
部会のメンバーは部長以下、部次長(デスクの職名)、各記者クラブのキャップ(最古参の記者)で構成。
部会は週1回開かれます。前週の報告、反省。今週の懸案事項。次週の取材予定などがテーマです。
この「次週の取材予定」で報告される内容に挙がれば、大きな報道に結び付くことが多いのです。
こんな感じで部会は進みます。頭に思い描いてください。

 

司会(最古参のデスク)「次週の取材について話し合う」
市役所担当キャップ  「定年退職者が団体を作り、〇〇のボランティアを初めて行うらしい」
教育担当キャップ   「定年退職者が地域教育に貢献できる予算を教育委員会も考えているらしい」
司会         「何か退職者絡みで他にないか」
日曜版担当キャップ  「フリーライターからこんな話を聞いた。定年退職者だけでカフェを開くらしい」
司会         「再来週月曜の夕刊社会面トップにしよう。『地域貢献 カギは定年退職者』だ」

 

こんな感じで、次々とトップ記事の構想も練られていくのです。
定年退職者は例え話ですが、あなたの周りにある小さな話題も3つ合わさることでトップ記事に仕立てられる。
そのタイミングを逃さないためにも、私は「2週間前の木曜日までにプレスリリースを出すように」と話します。

 

トップ記事に昇格することはよくある

 

 

つまり、前週の「部会」の話題に上る可能性を消さないという意味。この意識があるかどうかで扱いに差が出ます。
上の例え話でいえば、定年退職者のボランティア結成が単独の話題なら、そう大きな扱いにはならないでしょう。
せいぜい、地方版の3段見出し記事か「箱組(はこぐみ)」と呼ばれる囲み記事です。
しかし、小さな話題でも3つ合わさることで「今の社会がこう変化している」という象徴としてトップに昇格します。

 

内部事情を考慮してプレスリリースを出すタイミングを「2週前の木曜日まで」と説明するのは「遅くても」という話。
テレビ局でも似たような「報道部会」が開かれ、「特集番組」について検討します。
テレビの場合はもっと前の段階から撮影することになりますから、テレビを意識するなら1カ月前に知らせても良いほどです。

 

部会について付け加えます。
大体は月曜日から水曜日までに行うことが多いのですが、開催日を決めるのは部長次第、部長の都合です。
部長が交代すると部会の開催日も変わります。

 

マスコミの記者は情報を早く受け取りたい

 

 

あなたが何かやりたいことがあれば、プレスリリースはその予定日の前々週木曜日までに出す。
分かりやすいようにイラストにしました。

 

 

「木曜日にする理由はなぜ」という声も聞こえそうなので。その理由も。
金曜日は平日最後の日なので、プレスリリースが大切に扱われるとは思えないため。
緊急のプレスリリース、報道資料なら別ですが。一般の企業から出されるプレスリリースは後回しにされます。
記者が落ち着いた状況で読めるように。それが、2週前の木曜日まで提出を勧めている理由です。

 

あなたがせっかく作成したプレスリリース。大きな扱いになるように願っています。

 

では、こうした声もありそうですね。
「2週間前の木曜日より、プレスリリースを早くマスコミに出しても良いのでしょうか」
そうしてください。マスコミの記者にとって、受け取る情報は早ければ早いほど良いのです。

 

 

元新聞記者、テレビ局デスク
メディアコンサルタント・荒川岳志

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