記者が読みやすいプレスリリースの書き方

2017-08-05

 

プレスリリースを添削して、感じることがあります。
マスコミから取材を受けるために書くプレスリリースだからという意識が強すぎている点。
記者に読んでもらうのだから、書く意義を丁寧に伝えなければならないと思っているのでしょう。

これは逆効果です。
相手はマスコミだから、記者だからという意識があるのですから、
別の意味で意識したプレスリリースの文章を書いてください。
多くが陥る間違いを3つ挙げます。

 

承知の事実から書かない

 

間違ったプレスリリース<1> そもそも論から始める

<例>
この数年、〇〇が取り沙汰されています。
政府もこの問題を受け、〇〇法を〇年に改正しました。
私たちの業界でも大きな波紋を呼んでいます。
2年ほど前から…。

 

こうしたプレスリリースがあまりにも多過ぎます。
記者はこう思うはずです。「既報の話はいいから。本題は何なの」と。
私の新聞記者やテレビ局デスク時代を振り返ってもそうでした。

 

記者は大抵のことは知っています。それが仕事です。
それを前提に「今回、伝えたい事の結論」から書いてください。
そもそも論をどうしても書きたいのなら、プレスリリース本文の一番最後です。

 

接続詞をできるだけ使わない

 

間違ったプレスリリース<2> 文章の間に接続詞を多用する

<例>
〇〇の需要があると見込んで作った〇〇ですが、〇〇にも対応できると知りました。

 

文章が途中で切れるなら切ってください。
何とか「意義付け」を示したいからと、文章を無理につなげるケースもあります。
「ですが」「ところが」「および」「しかも」「そのうえ」など、接続詞が続くのは悪文です。
接続詞を使う文章は大抵、そこで切ることができます。
<例>の文章も途中で切ることができます。

当初は〇〇の需要を見込んで作りました。その後、〇〇にも対応できると知りました。

 

一文を短くする、文章を切る意識を

 

間違ったプレスリリース<3> 一文が長すぎる

<例>
〇〇の需要を見込んで制作した〇〇はその後、月産〇千個の注文が舞い込むようになり、
現在はさらに〇%アップの月産〇万個に達しており、今後も増産を見込んでいます。

 

こうした文章も「。」で切ってください。書く流れも変えられます。

〇〇は現在、月産〇万個を生産しています。販売開始の〇年〇月に比べて〇%増です。
特に〇カ月前から前月比〇%増を続けています。〇〇の需要見込みが当たりました。

 

記者の頭に映像を流すように

 

プレスリリースの書き方をおさらいします。
<1>結論から書く
<2>接続詞を多用しない
<3>一文を短く

 

プレスリリースを読むのが記者だからといって緊張しない。肩に力を入れないことです。
簡単に小学生でも読める文章の方が良い場合もあります。
〇〇がありました。それは〇〇のためでした。その後、お客様から申し出がありました。
「〇〇の部分が使いにくいので改善してほしい」というものでした。
今回の商品はその改善をした結果です。

 

事実を淡々と書いていくプレスリリースがいいでしょう。
簡単に書くことが結局、記者に通じるプレスリリースになります。
私はよく「記者の頭に映像を流すように」書いてほしいと言います。
一文を短く切ること、事実を分かりやすく示すようにつないでいくこと。
そうすることで、記者に素早く伝えられるのです。

 

元新聞記者、テレビ局デスク
メディアコンサルタント・荒川岳志

 

 

 

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