メディア取材を受けるプレスリリース

2017-07-11

 

札幌市生涯学習センター「ちえりあ」で先日、ビジネス講座の講師を務めました。
講座名は「あなたがマスコミから取材される方法~元新聞記者が本気で教える8カ条」です。
定員20人はすぐ満席になり、増席して対応しました。
メディア取材の方法が分からず、悩んでいる人が多い証拠ですね。

 

ニュースを選択した立場で

 

私は元新聞記者、テレビ局デスクとして「報道するニュースを選択する立場」にいました。
マスコミ内部の状況や記者が置かれた状況をよく知っています。
マスコミに「取材してほしい」とアプローチする場合、
マスコミの状況が分かった方が圧倒的に取材されやすくなります。

 

講座の受講者は、マスコミ内部をまったく知らない状態で参加しました。
私の講座を「マスコミに情報提供する方法を簡単に教えてくれる」ものだと思っていたでしょう。

 

メディアの記者が取材する気持ちに動くために最大の努力をするのがプレスリリース

 

文章で書くととても簡単なのですが、スムーズに取材されるためには、
その過程でたくさんのポイントがあり、記者から注目されるための工夫や考えが詰まっています。
私は講座の中で、私自身の経験から「法則化」したポイントを受講者に示しています。

 

プレスリリースは記者だけが読む

 

多くのPR会社が勘違い、あるいは間違えていることがあります。
マスコミに情報提供する用紙をプレスリリースと言いますが、
このプレスリリースに書く内容、または書き方、示し方が「自分本位」だと分かっていません。
相変わらず「自分本位」のプレスリリースが送られて、嫌になりました。

 

私は現役の記者時代、おそらく10,000枚を超えるプレスリリースを取捨選択しました。
採用率は日によって違いますが、平均すると10%を切っているでしょう。

 

「だからプレスリリースは難しい」と言っているのではありません。
先ほど書いたように「書く内容」「書き方」「示し方」が間違っているからです。

 

 

分かっているようで分かっていないのが「プレスリリースは記者だけが読む文書」だと、限定されている点です。
記者だけが読むのですから「ニュースにならないプレスリリースは意味が無い」のです。
記者だけが読むのですから「正々堂々とした姿(ベクトル)を示さなければならない」。
記者だけが読むのですから、消費者向けのチラシのように書かないことです。

 

PRではなく「ニュースに変換」する

 

記者が望むのは「新聞記事やテレビ放送できるニュースが入ったプレスリリース」です。
あなたがPRしたいことではありません。
あくまでもニュースを探すためにプレスリリースを判断するのですから。

 

今回の講座で何度も話したのが「ニュース変換」の考え方。
「その内容をニュースに変換するとどうなりますか」
「それはニュースに変換していない状態で、店のPRです」
「ここをニュースに変換できるではないでしょうか」

 

この「ニュース変換」の感覚を一般はもちろん、PR会社も持っていないことがほとんど。
自分本位で書いているため、プレスリリースが採用されないのです。

 

つまり「ニュースに変換」したプレスリリースは採用率が急上昇します。
取材の可否は相対評価ですので「100%取材される」とは言えませんが、
記者が大いに関心を示し、いつかの機会があれば取り上げようという気持ちになるのです。

 

 

元新聞記者、テレビ局デスク
メディアコンサルタント・荒川岳志

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