プレスリリースの書き方 記者から見た大きな間違い

2017-03-17

 

プレスリリースは簡単に分かりやすく書いてくださいとセミナーで話しています。
マスコミの記者に出すからといって、肩に力を入れる必要はありません。
だからといって、どんな表現も認めてくれるのかといえば、そうでもありません。
今回は、私が新聞記者時代やテレビ局時代に受け取ったプレスリリースを思い出しながら、
プレスリリースの書き方について、いくつか注意点を挙げてみます。ほんの一部ですが。

 

 

見出しや本文で「?」や「!」を使わない

 

見出しで時々、こんな表現がありました。
…だと思いませんか?
…の時代に入りました!

 

記者に対して出すプレスリリースなのに、チラシのような書き方になっているのは採用されません。
あなたの商品やサービスを受け取る消費者と混同しないでください。
プレスリリースの見出しは事実のみで表現すること。あなたの思いは聞いてないのです。

 

それに「?」や「!」を付けると品が落ちます。
雑誌の見出しは「?」や「!」が多いのが特徴ですが、それは別の話。
できるだけ、人の意識を向けさせようとしているからですが、プレスリリースの書き方には当てはまりません。
落ち着いて、内容を具体的に書いていくだけ。「?」や「!」は見出しに要りません。

 

専門用語や業界用語も使わない

 

見出しや本文で専門用語をいきなり使うプレスリリースも敬遠されます。
大抵の専門用語(業界用語)は、一般の言葉に置き換えられるのですから、一般の言葉で書きましょう。
専門用語(業界用語)を使うプレスリリースを出す会社(または個人)について、記者はこう連想をします。

 

自分の業界が世の中にすべて認知されていると思っている。
記者が読むプレスリリースに専門用語を書く人は大抵、取材でも専門用語ばかりで説明する。
つまり、自分勝手な人だというイメージが付くのです。
相手に届く言葉で書く大切さを認識していない人に、面倒さを感じると言ってもいいでしょう。

 

一般論は記者も知っている

 

一般論から始めるのはやめましょう。
一般の人々が周知の事実(一般論)から始めるプレスリリースをたまに見かけます。
報道を担う記者にとって当たり前のことから読まされる苦痛を考えていません。
第一に時間の無駄。
一般論から読まされるということに対して、記者はバカにされたような感覚をもつこともあります。

 

私がコンサルで関わっている会社から出るプレスリリースが当初、必ず一般論から始まっていました。
私が「なぜ、このような書き方をするのですか」と聞くと、こんな答えが返ってきました。

 

「東京で学んだプレスリリース講座で教えられました」

 

一般論や世間の傾向からプレスリリースを書くのは間違いです。
東京のプレスリリース講座で教えられた方はおそらく、プレスリリースを瞬時に判断する立場にいなかったのです。
記者の気持ちや思考を理解していません。
記者はプレスリリースを30秒で判断しようと思っています。
そんな一般論を文頭から読まされる身にもなってください。すべてがそんな感じなら、疲れますから。

 

ちなみに、東京で行われたプレスリリース講座の受講料は1回10万円ほど。
講師の名前も聞きました。
やはり、新聞やテレビなどの報道の出身者ではありませんでした。
記者の心理を考えることはとても大切です。

 

メディア掲載実績を書いてはいけない

 

〇〇新聞で取り上げられました。
TVの〇〇で放送されました。

 

まれにですが、そんな一文が入ったプレスリリースが届く場合があります。
これも、プレスリリースが「記者だけを相手にする文書」だという意識の欠如です。
プレスリリースはチラシやフライヤーではありません。消費者ではないのです。
特にPR会社から発行されるプレスリリースにこうした表現が目立ちます。
受け取った記者がどう思うか考えてください。

 

それなら〇〇新聞でこれからも扱ってもらえばいいじゃないか。
〇〇TVだけにこのプレスリリースを送ればいいじゃないか。
すでに取り上げられた商品やサービスにニュース性などないじゃないか。

 

プレスリリースはA4サイズの用紙1枚で取材を依頼する用紙です。
無駄な表現を避け、分かりやすく書いてくださいね。

 

元新聞記者、テレビ局デスク
メディアコンサルタント・荒川岳志

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