新聞記者が取材の端緒にするのは「時代の変化」

2017-11-10

 

新聞記者時代を振り返り、取材のきっかけとなった点を挙げます。
新聞記者が取材したくなるのは「変化の兆し」。
「時代の変化」と言い換えることもできます。

 

パブリシティに応用できる考え

 

記者が取材に動く端緒(きっかけ)が分かれば、
あなたが取材してもらいたいことをマスコミに伝える時の参考になります。
どうやってパブリシティをするのか、という話ですから。

 

私が新聞記者時代、上司のデスクから「街を歩け」と言われました。
街の変化に気付く。あるいは物の値段の変化に気付く。人の行動の変化に気付く。
変化に気付き、その意味を知りたいと思うことが記事のきっかけになるという教えです。

 

街で分かる「時代の変化」は連載記事に

 

スーパーマーケットで最近、中高年の男性が買い物する姿をよく見かけます。
20年ほど前、スーパーの食品売り場で品定めをする中高年男性は少なかったと思います。
買い物かごに何を入れるのか、チラッと眺めていたら、一人用の食材や食品を選ぶことが多そうでした。

 

 

これは何を意味するのか。
こうした変化に気付くことが取材の糸口になります。
単発的な記事ではなく、連載記事に入れるエピソードになるかもしれません。
例えばこんな連載記事のテーマが与えられたら。

・中高年男性が選択する「おひとり様」
・食品業界の商品開発のいま
・ホームパーティー 主役は男性

記者が取材に動く軸が「時代の変化」だと分かると、
企業が何かをメディアに売り込みたい時、つまりパブリシティに応用できます。
「記者は時代の変化を感じるエピソードを求めている」ことを理解する企業になれば、
記者に届けるプレスリリースの書き方も変わるでしょう。

 

アンケート結果を知らせることも重要

 

 

時代の変化を記者に知らせる方法をいくつか著書でも紹介していますが、
例えば「何かのアンケート調査」を実施することもパブリシティでは大切です。

あなたの会社あるいは業界が、アンケートする立場にあって、それにふさわしければ。
データをプレスリリースに載せ、マスコミに示せば良いのです。

マスコミはいつでも何でもアンケートを取る訳ではありません。
政治の支持率や投票の意向などは特別です。
多くの案件のアンケートを取る時間も理由もありません。
手間は掛かりますが、アンケート結果に時代が表れたらプレスリリースにするべきです。

 

記者に響くのはエピソード

 

もう一つ。こういうプレスリリースが好まれるという考え。
企業が何かプレスリリースを出す場合、商品説明で終わっている場合がほとんどですが、
新聞記者だった私の経験では「エピソードをいくつか載せる」方が反応が良くなると思います。
載せ方には少し工夫が要るでしょうが。

時代の変化を感じるエピソードがあり、それにつながる「伝えたいこと」がある。
そうすることで、記者がまるで「街を歩いている」ような気持ちになるのです。

 

最近の記者は街を歩くことが少なくなりました。
そんな暇はない、というのが実情です。
プレスリリースはたくさん発信されるようになりましたが、記者の視点からいえば「過不足ある」ものばかり。
今の時代だから、上手なプレスリリース発信で取材を呼び寄せることができると思います。

 

元新聞記者、テレビ局デスク
メディアコンサルタント・荒川岳志

 

お問い合わせ


Copyright© 2014-2017 メディアコンサルタント 荒川岳志 All Rights Reserved.